【事例紹介】注文住宅における外構工事とは?役割や失敗しないためのポイントを解説
2023年9月6日
外構は住宅の第一印象を決める重要なポイントです。
しかし、注文住宅では間取りや設備、内装デザインなど建物ばかりにこだわり、外構を後回しにしてしまうケースも少なくありません。「家にはこだわったものの、外構は適当に決めてしまい後悔している」という方も多く、せっかく注文住宅を建てるなら外構までこだわることが大切なポイントの一つです。
そこで今回は、外構とは何か、役割や基本のスタイル、失敗しないために押さえておくべきポイントなどを解説します。これから注文住宅を建てたいと検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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外構とは?
「外構」とは、「外構え」からきている言葉であり、庭やアプローチの作成、駐車場やカーポート、塀、門扉、植栽やガーデニングなど建物の外周り工事のことを指します。
注文住宅では、建物の仕様を決めた後に、外構のプランニングを行うのが一般的です。しかし、建物がメインという感覚があったり、土地や建物に予算をかける傾向にあったりすることから、外構のプランニングは優先順位が下がりがちです。
ただ、外構は住宅の「顔」ともいえる重要な部分を形成する要素であり、外構デザインにこだわることで、物件の価値や住み心地を向上させることができます。
注文住宅の外構の役割
外構といえば、家の印象を決めるといわれることもあり、「外構=デザインの向上」をイメージしている方も多いのではないでしょうか。
しかし、外構にはデザイン以外にもさまざまな役割があります。ここでは、外構の主な役割を3つ解説します。
外観デザインの向上
家の外観は、住まいの第一印象を大きく左右するポイントです。
外構を通じて、建物のスタイルや色と調和する素材や植栽を選び、統一感のあるデザインを心がけることで、家全体の美しさや魅力をさらに際立たせることができます。
仮に建物自体の外観や内装がおしゃれでも、駐車スペースや植栽がなく、砂利と雑草ばかりで整備されていない家では、イメージダウンにつながりかねません。
防犯性を高める
外構は、防犯性を確保することも重要な役割の一つです。
住宅の立地や間取りによっては、空き巣や不審者に狙われやすくなることがありますが、外構にこだわることで、防犯性を高めることが可能になります。
たとえば、センサー式の照明や砂利を施工することで、敷地内に人が入ってきたときに気が付きやすくなったり、塀や門のデザインにより、不審者の侵入を防いだりすることが可能です。
プライバシーの確保
外構は、住宅の敷地と外部を隔てて、プライバシーを確保する役割もあります。
最近の分譲住宅地や都会のエリアなどは、家と家との距離が狭まってきており、生活音や視線の問題からプライバシーの確保が課題となるケースが増えています。
外構により、植栽や高めの塀などを配置することで、窓越しの視線を遮断できたり、屋外からの騒音を聞こえにくくしたりして、プライベートな空間を保ちやすくなるでしょう。
外構とエクステリアの違い
「外構」と「エクステリア」は、似た言葉として使われており、実際に注文住宅を検討している方は耳にすることも多いのではないでしょうか。どちらも家の外回りの工事に使われる言葉ですが、意味合いが異なります。
まず、外構は建物のまわりの構造物のことを指しますが、エクステリアは建物の外の空間全体のことをいいます。いくつもの外構が組み合わさった空間全体をエクステリアと呼びます。
エクステリア:建物の外の空間全体
外構:建物のまわりの構造物
なお、エクステリアの対義語は「インテリア」であることから、エクステリア工事は家の外回りをおしゃれにするというニュアンスがある一方で、外構工事は防犯性や機能性など、暮らしやすい空間にする工事というニュアンスの違いもあります。
外構の基本の3つのスタイル
ひとえに外構といってもさまざまなデザインのパターンがあり、3つのスタイルに大別できます。
ここでは、外構の基本の3つのスタイルについて、特徴や違いをみていきましょう。
オープン外構
オープン外構は、敷地内と外部の境目にフェンスや塀を設けず、周りの景色や自然と一体となったデザインで開放感を楽しめることが特徴です。
建物や庭、敷地が周囲とつながっており、生垣や植栽、低いブロックなどで空間を区切るケースが多い傾向にあります。庭や玄関が外部から見える作りであれば、オープン外構に分類されます。
外部の空間をシャットアウトしないため開放感が得られますが、通行人の視線を感じやすかったり、防犯性が低くなったりしやすいため、プライバシーの確保や防犯性について考慮しておく必要があります。
クローズ外構
クローズ外構は、プライバシー確保や防犯性を最優先に考え、敷地全体を門や塀、植栽などを囲うスタイルです。
外部からの視線を最小限に抑えられるため、都市部や人通りの多いエリアなどでもプライベートな空間を確保した住まいを実現できます。敷地全体を囲うため、外構費用は高くなりますが、視線を気にしたくない、カーテンを閉め切って生活したくないという方におすすめです。
ただし、万が一、不審者に侵入されると、外部からは中の様子が見えないため、不審者にとってはむしろ好都合になる可能性があります。防犯カメラの設置など、敷地内に不審者が侵入したときの防犯対策についても計画するようにしましょう。
セミオープン外構
セミオープン外構は、オープン外構とクローズ外構の中間的なデザインの外構を指します。
一部のエリアは開放的に設計されている一方で、視線や防犯性が気になる部分に関してはフェンスや中高の塀が設置されることが多く、敷地内と外部とのほどよいつながりを持てます。
オープン外構よりはやや費用が高くなりがちですが、プライバシーを守りつつも、外の景色や通りの風景を楽しみたいと考える方におすすめです。
注文住宅の外構工事の費用相場
外構工事の費用相場は建築費の1割が目安とされています。
仮に3,000万円の建築費がかかる場合、300万円程度が外構費用の相場になるでしょう。
しかし、外構は完全オーダーメイドになるため、一概に相場を決めることはできません。さきほど解説したとおり、オープン外構にするのか、クローズ外構にするのかによっても、必要な費用は大きく変わってきます。
砂利を敷くだけ、コンクリートを打つだけといった場合は100万円以下で抑えられる可能性がある一方、デザインや植栽にこだわり、ガーデンスペースやBBQスペース、ウッドデッキなどを設けたうえでクローズ外構を選択すると1,000万円前後の金額になることも珍しくありません。
完全オーダーメイドになる分、こだわるほど費用が上がっていきますが、まずは建築費用の1割を目安に予算を確保しておくとよいでしょう。
注文住宅の外構で失敗しないために押さえておきたいポイント5選
注文住宅では最初に建物の打ち合わせを進め、建物の仕様がしっかりと決まった段階で外構のプランニングを行うのが一般的な流れです。
しかし、家づくりの終盤になっていることもあり、外構の打ち合わせは簡単に済ませたい、建物に予算をかけすぎて外構に使うお金がないなどの理由から、外構にはあまりこだわらずに仕様を決めてしまう方も少なくありません。
しかし、「建物の合わないイメージになってしまった」「植栽の手入れが大変」などの理由で後悔する方も多いため、ポイントを押さえて計画することが大切です。
では、注文住宅の外構で失敗しないために、押さえておくべきポイントを見ていきましょう。
周辺環境や間取りからスタイルを決める
外構のスタイル選びは、単に好みだけでなく、家の間取りや周辺の環境も考慮することが重要です。
たとえば、日当たりの良さや風の通り道、開放感などを優先したいならオープン外構が適している反面、大通りに面しており、一目が気になるため視線を遮りたいと考えるなら、セミオープン外構またはクローズ外構が適しているでしょう。
周辺環境や家の間取り、暮らし方などをイメージして、外構のスタイルを決めることで、失敗しにくい外構計画を進められます。
家の外観や街並みなどと調和を図る
外構は家の顔ともいえる部分であり、家の外観はもちろん、街並みや周囲の住宅との調和も考えて計画すると、住宅はもちろん、街並みも美しく保てます。
もちろん、家族の好きなテイストを採用するのも選択肢の一つですが、家の外観デザインや周辺の街並み、景観との調和を図ることで、統一感のある美しい外構に仕上げることができます。
将来を見据えて駐車スペースを確保する
注文住宅の外構を計画する際、大半のケースで駐車スペースを設けるでしょう。
駐車スペースを設けるときは、現在所有している車が停められるのかに加え、車のサイズが大きくなったり、家族構成が変わって台数が増えたりする可能性を考慮し、余裕のある駐車スペースを確保することが大切です。
また、子どもが車を所有するかもしれない、ゲスト用の駐車スペースがあれば便利など、将来のライフスタイルの変化を予測して計画を立てること後悔しにくいでしょう。
メンテナンスや点検のしやすさを考慮する
外構計画では、メンテナンスや点検のしやすさを考慮しておくこともポイントの一つです。
たとえば、アプローチ周辺に植栽を採用すると緑がプラスされておしゃれな印象になりますが、水やりや剪定が必要な種類もあります。また、天然芝を採用する場合も、水やりや芝刈りに加え、雑草が隙間から生えてくることがあるため、定期的に雑草の処理が必要になります。
メンテナンスや点検に手間がかかってもストレスにならない場合は問題ありませんが、できるだけ手をかけたくない方は、デザイン性だけでなく、メンテナンスや点検についても考慮しておくようにしましょう。
デザインと機能性のバランスを考える
外構は、見た目の美しさだけでなく、日常生活における機能性も意識しましょう。
玄関までのアプローチの歩きやすさや雨の日の水はけ、子どもやペットの安全性など、生活のシーンを想定して、デザインと機能性のバランスを取ることが必要です。また、防犯性やプライバシーの確保についても考えましょう。
注文住宅のおしゃれな外構の施工事例
最後に、注文住宅のおしゃれな外構の事例を見ていきましょう。
事例1:屋外からの視線を感じないクローズ外構
リビングからつながるテラスを塀で囲み、屋外からの視線を感じないように設計されているクローズ外構の事例です。
テラスには植栽やテーブル、椅子があり、プライベートな空間を楽しめるよう工夫されています。
各所に照明があるため、夜でもBBQなどを楽しめるでしょう。
事例2:植栽とのバランスがよいモダンな外構
大きな開口の前に塀があるため、カーテンを閉めずに開放的な空間を楽しめます。
また、モダンなテイストに合うよう植栽が選ばれており、外構が建物の印象をさらによくしています。
まとめ
今回は、注文住宅の外構について解説しました。
注文住宅では最初に建物の打ち合わせを進め、そのあとに外構のプランニングを行うのが一般的な流れです。予算などの兼ね合いで、つい優先順位が低くなりがちですが、しっかりとこだわることで家の印象をよくできたり、プライバシーの確保や防犯性の向上にもなったります。
ぜひ今回の記事を参考に、後悔のない注文住宅の外構を実現できるよう検討してみてください。
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